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2009年04月02日

ウォッチメン鑑賞 メチャ面白い!

これは一言で言えば「実社会の中にヒーローが実在したら?」というドラマ。

最近では「ダークナイト」がヒーローものの枠を超えて映画史上における大傑作になったのは記憶に新しいところ。この「ウォッチメン」はカルトな怪作としての大傑作と私は評しましょう。

しかし、感情を揺さぶるような絶望とアクションのつるべ打ちな「ダークナイト」のようなものを期待すると肩透かしを食らいます。

決して軽い気持ちで彼女と見に行くような映画ではありません。

「月9」のような登場キャラの人間群像ドラマを見るようなスタンスで見るとおもしろいです。

巷では賛否両論の評価ですが約3時間の大作なので若干の予備知識をもってみないと最初から「なんのこっちゃ?」になりかねません。

時代背景は現実の世界とリンクしており、対ソ連との冷戦構造やベトナム戦争、ケネディ暗殺、ニクソン、キッシンジャー、アイアコッカなど実際の事件や実名の人物が登場し、そのあたりの時代背景をリアルタイムで経験している自分には(まだ幼少だったが)すんなり入ることが出来た。

そこで活躍というか暗躍している自称ヒーロー達。自らの正義を振りかざし法では裁けぬ悪を裁いているのだが、結局振りかざしているのは暴力に過ぎず、ここに出てくるヒーローも心がどこか欠けているか半分狂っているようなキャラで、その心を補完するように自らコスプレし別のものに成り代わることで、自分の暴力衝動や過剰な愛国心を開放しているようにしか見えない。
そんな自意識過剰な危険人物ばかりなのでニクソンによりヒーロー禁止令が出されてしまい、ヒーロー達はこころのよりどころを失いただのおっさんとして生活していますが、そこで起こるかつてのヒーロー狩り。

ヒーロー狩りで最初に命を落とす「コメディアン」はヒーローとは程遠く暴力そのものを楽しむためにヒーローになったような人物。

ある事件で半分気が狂っているが純粋に自分の正義の信念に基づき行動し続けるロールシャッハ。

活動自粛で心のよりどころを失い、おまけにインポテンツになってしまったナイトオウル2世(フクロウ男)

活動自粛の際、自分の素性を明かしヒーロー時の自分のフィギュアで億万長者になったオジマンディアス。

かあちゃんがヒーローだったので2代目を襲名させられるもかあちゃんに反発しているシルクスペクター2世

そして唯一「超人」として存在する「Drマンハッタン」

この方が爆笑です。面白すぎます。

原子力エネルギーの実験中に肉体を失ってしまうが、青い光を放つ超人として再生します。その力は強大でベトナム戦争を勝利へ導き、対ソ連の核抑止力としてアメリカの最終兵器として存在しており、終末戦争の鍵になってます。

この方、公共の場ではスーツか最低限パンツなのですが、プライベートではフリチンです。プライベートシーンではどうしても目がそこに行きます。
超人具合が進むにつれて意識も人間から神に近くなり人間離れしていくので、人間界では「〜でしょ!」と一言ですむことも、やたら哲学的に落ち着いた口調で長々と話すようになり結局何を言っているのかわからない。(しかもフリチンで)

人間だったときから付き合っていた研究仲間の彼女がおり、身体が青く不気味になってもまだ付き合っていたのですが、ヒーロー仲間の若いシルクスペクター2世に気持ちが行ってしまい、元カノに

「若い娘がいいんでしょ!どうせ私はおばさんよ!」

と罵られるも、持ち前の落ち着いた哲学的口調で

「そうなのだ・・・君はだんだん年老いていく・・・」


と独り言をつぶやいて若いシルクスペクターに走ってしまいます。

シルクスペクターとベットインしているとき(あの青白い身体で)自分の超能力を生かした分身の術を使い3Pか4Pに持ち込もうとしますが、

「わたし、そんな趣味ないから!!」


とシルクスペクターにひどく怒られてしまいます。そんなときも持ち前の落ち着いた哲学的口調で

「きみを楽しませようと思って・・・」

とのたまう始末。その後、TVの会見中に突然現れた年老いて変わり果てた元カノに動揺してしまい、


「ほっといてくれー!!」


と叫ぶや否や火星に引きこもってしまいます。(本当に一瞬で火星に引きこもるので爆笑)

というわけで、Drマンハッタンという核均衡をアメリカは失い、世界は核戦争の危機に突入します。世界の運命はいかに?ヒーロー狩りは誰が?何のために?

キャラクター造形がしっかり掘り下げて描かれているので、どのキャラも非常に魅力的です。自分としてはロールシャッハが一番の好み。
ヒーローらしく格闘でもしっかり強いのでアクションシーンもキレがあって魅せてくれます。


昨日は1000円で映画を見られる日だったので見に行きましたがお客様は10人くらいでした。ほぼ貸切状態。

日本ではあまりヒットしないようだとは思いますが、これは面白い。
絵作りもコミックそのものを再現しているようなので1コマ1コマに隠された情報量は半端ないものと思われます。

DVD化の際は「ディレクターズカット版」で3時間10分の長尺ものが出るということです。こりゃ買いですわ。
映画館で気づかなかった細かい部分はDVDで補完したいところです。
いや、ブルーレイをそろそろ買っとくか。

バイオレンス描写もきつく、エロもあり大人向けのマニアックな映画ですが、好きな方ならこの世界観に大いにハマれるでしょう。お勧めです。



Watchmen official film guide









posted by タイガー仁 at 10:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おひさしぶりです。
ウオッチマンの劇画を
図書館にリクエストしておきました。
通れるといいなーー。
Posted by 999 at 2009年04月02日 18:59
999さんひさびさです!

あの分厚い劇画を図書館にリクエストしましたか!
まあ、ある意味芸術的な本ですからね。

私は買っちゃおうかと思ってます。
Posted by タイガー仁 at 2009年04月02日 20:18
はじめまして、ウォッチメンのレビューをふらふらとしていたら辿り着きました。
同じく、めちゃくちゃ面白かったです。
Dr.マンハッタンのくだりを読んでいて、また笑いが込み上げてきました。
プライベートでも本当に下着くらい着けて頂きたいものです。

原作コミックが探し回っても全然見付からなくて、やっと見付けたネット通販で今ポチっとしてきました。
360で発売されるゲームの方も楽しみです!

重度の360好きでもあるので、またお邪魔させて頂きますねm(_ _)m
Posted by うっちゃ at 2009年04月15日 22:54
コメントありがとうございます。うっちゃさん。

人によって面白い、面白くないがはっきり分かれた映画ですが私は独特の雰囲気と世界にどっぷりはまれました。

より世界観を満喫するためにコミックとか資料とか買ってしまうんですね〜。深みにはまりそうです。

Posted by タイガー仁 at 2009年04月16日 11:47
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